~皮膚科専門医が解説!紫外線対策の基本~

2026.04.27

【皮膚科専門医が解説!紫外線対策の基本】

こんにちは。富士市にあるとみ皮膚科クリニック、院長の川村です。

4月も後半に入り、日差しの暖かさを心地よく感じる日が増えてきましたね。しかし、皮膚科専門医の視点からすると、今の時期は「紫外線対策の本格的なスタートダッシュを切るべきタイミング」です。紫外線量は3月頃から徐々に増え始め、4〜5月にはすでに初夏に匹敵するほどの強さになっています。

今回は、皆さまの健やかで美しい肌を守るための「紫外線対策の基本」と、早めの対策の鍵となる2026年夏の紫外線予想についてお話しします。

2026年夏の紫外線予想 ピークは「前倒し」の可能性も!

今年の対策を立てる上で、ぜひ知っておいていただきたい気象データがあります。気象庁が2026年2月24日に発表した「暖候期予報(6月~8月の天候見通し)」によると、今年の夏は日本付近が暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が平年より高く、厳しい猛暑になると予想されています。

さらに、日本気象協会などの予測では、今年は梅雨明けが早まる可能性が指摘されており、それに伴い夏の紫外線量のピークも例年より「前倒し」になることが懸念されています。つまり、「夏本番になってからしっかり対策しよう」という考えでは遅く、今から通年レベルの強固なUVケアを習慣化することが、2026年の美肌防衛における最大の鍵となります。


参照元:

■ 気象庁 季節予報解説資

https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P6M

■ 気象庁 季節予報

https://www.jma.go.jp/bosai/season/

美肌の敵、2つの紫外線(UVAとUVB)

紫外線対策の基本は、まず「敵」を知ることです。地上に届く紫外線には、主にUVAとUVBの2種類があります。

UVA(生活紫外線)

雲や窓ガラスも透過し、肌の奥の真皮層にまで到達します。ハリを保つコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみといった「光老化」の最大の原因となります。

UVB(レジャー紫外線)

肌の表面に強く作用し、赤く炎症を起こす(サンバーン)原因です。メラニンを過剰に生成させ、シミやそばかすを直ちに引き起こします。

これらを防ぐ指標が、日焼け止めに記載されている「PA(UVAを防ぐ)」と「SPF(UVBを防ぐ)」です。季節や利用シーンに合わせて、適切な数値のものを選びましょう。


院長が教える!紫外線対策 3つの基本ルール

1. 日焼け止めの「正しい量」と「こまめな塗り直し」

多くの方が、日焼け止めの塗る量が不足しています。顔全体で「1/4ティースプーン」が目安です。かなり量が多いので、パール粒2個分を2回に分けて塗ると丁度いいです。薄く伸ばすのではなく、肌の上に均一な膜を作るイメージで優しくなじませましょう。また、汗や皮脂、マスクの摩擦などで落ちてしまうため、2〜3時間おきの塗り直しが必須です。メイクの上から使えるスプレータイプやパウダータイプを携帯するのもおすすめです。

2. 物理的ブロックの徹底

日焼け止めだけに頼らず、日傘、つばの広い帽子、UVカット加工の衣服を併用しましょう。特に盲点になりやすいのが「目」からの紫外線です。目から強い紫外線が入ると、脳が「メラニンを作れ」と指令を出して肌のシミの原因になることがわかっています。UVカット機能付きのサングラスやクリアレンズのメガネを着用しましょう。

3. 保湿とインナーケア

紫外線を浴びてしまった後のケアも重要です。肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、紫外線のダメージをより深く受けてしまいます。朝晩の徹底した保湿を心がけてください。また、ビタミンCやビタミンE、アスタキサンチンなど、抗酸化作用のある栄養素を食事やサプリメントから取り入れ、体の内側からもダメージを軽減させましょう。


おわりに

肌の老化の約8割は、加齢ではなく紫外線による「光老化」だと言われています。

逆に言えば、紫外線対策を正しく行えば、未来の肌トラブルの多くは予防できるということです。

2026年の夏は、猛暑と早い紫外線ピークが予想されています。「今日くらいはいいか」という油断をなくし、毎日のスキンケアの延長としてUVケアを取り入れてくださいね。万が一、うっかり日焼けをしてしまった場合や、すでにできてしまったシミ・くすみにお悩みの場合は、無理に自己流で解決しようとせず、お気軽に富士市の当院までご相談ください。

あなたの美肌づくりを全力でサポートいたします。